わたしたちは、コロナ禍の今、何を為すべきでしょうか?
コロナ禍で未曾有の感染症に襲われて、社会は混乱しています。
しかし、ウイルスは太古の時代から生物の進化の過程で重要な役割を果たしてきたことが判っていて、人類のゲノムのなかにも多く含まれていることが判っています。
感染症によるパンデミックは過去に何度も経験した歴史があります。
人類史上最多の犠牲者を出したスペイン風邪は1918~19年に蔓延しました。
このときは地球上のほとんどの人がウイルスに接してその半数が感染したそうです。
その後も何年かに一度、ウイルスの感染症を経験しています。
ウイルスはまだまだ人智を超えた謎の多い存在です。
コロナと共に生きる時代の心がけについて、
ノーベル生理学・医学賞を受賞された大村智(北里大学特別栄誉教授)先生は雑誌致知の対談の中で次のように答えられています。
「特別に難しいことではありません。生活のリズムを整える、きちんと食事を摂って体力をつける、手を洗う、
マスクをするといった当たり前のことをきちんとやることが大事でしょうね。北里先生も感染症の予防に関して「油断をするな」とおっしゃっています。」
と述べておられます。
新型コロナウイルスにより、人類社会は大混乱ですが、
わたしたちは、ウイルスの世界で生きていて、ウイルスなしで人類は生存できなかったといわれる存在でもあるのです。
人間世界だけではなく、地球上の全てのウイルスが消えたら生物の多様性も無くなってしまいます。
過去の人類の歴史の中でウイルスによる感染症の蔓延は何度も起こっています。
しかし、先人たちはその時代を乗り越えて、現代まで生命をつないでくれています。
私たち人間は「自然」と共に生かされています。
その原点を振り返り、健全な自然を育み維持するために有効な活動、生活をして、循環し、持続できる社会の創造目指すことが大切です。
今回の感染症に対しても
地球という自然界に生かされていることを謙虚に「感謝する心」を再認識して、自然に忠実に生きるスタイルが、
今一番大事だということをコロナ禍が伝えてくれています。
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